接客業は、人を相手にサービスを提供する業種。時にはお客様とうまく話が噛み合わずにイライラすることもあるでしょう。大切なことは「イライラしたときにどうするか」。イライラを作っている原因を探し、上手に解消する方法についてご紹介します。
目次
接客中にイライラする原因は何?
イライラすることは、自分の理想と現実がマッチングしていない証拠です。その原因を見つけて、どう対処すべきかを考えることが最短の解決方法です。
原因その1:お客様の態度が悪い
店員も一人の人間です。お客様の態度が悪かったり、嫌な言い方をされたり、不快に思うような来店をされると、誰でもイライラして笑顔を作るのが難しくなってしまうでしょう。
しかし相手はお客様なので、明らさまにイライラしているような態度で対応するわけにはいきませんよね。そのことによって余計にストレスを感じることもあるでしょう。
原因その2:イヤホンをしたまま注文する
単純に「注文するだけ」のアクションでも、そこには「コミュニケーション」が生まれるので、イヤホンをしたまま話すのは、一般的にマナーが悪いですよね。中にはイヤホンの音量が大きすぎて、店員との会話がうまく噛み合わず、後から注文内容が違ったとクレームをする人もいるので注意が必要です。
原因その3:食事中の行儀が悪い
お酒に酔ったお客様が大きな声で騒いでいて、他のお客様の迷惑になっているケースもあります。何度注意しても周りのことを考慮してくれず、隣のテーブルからクレームが出てしまった……という場面では、クレームにも対応しなければいけません。
原因その4:クレームを受けた
理不尽な内容でしつこくクレームをするお客様に、頭を抱える飲食店も多いのではないでしょうか。職場でのポジションがあがるにつれて、クレーム対応の業務も増えてくるので、ストレスも余計にかかってしまいますよね。
原因その5:閉店時間をとっくに過ぎているのに帰ってくれない
居酒屋でよく見かけるこのケース。もしかするとお客様には積もる話があって、なかなかお開きにできない可能性もあります。早くお店を閉めたくても、話が盛り上がっているところに退店を促す言葉をかけに行くのは、少し気が引けてしますよね。
イライラしたときはどうすればいいの?
イライラし始めると、不思議と他のこともスムーズにいかなくなるもの。負のスパイラルから抜け出すためのコツをいくつかご紹介するので、自分に合った対処法を見つけてみましょう!
自分を演じ切る
フロアに立てば誰もがハリウッド俳優!何があってもブレないツワモノ役を演じているつもりで乗り切りましょう。俳優気分で自分をコントロールしていけば、自然に気持ちも落ち着いてポジティブな方向に切り替えられるでしょう。
感情をコントロールして、何事にも動じない鋼の精神を身につければ、クレームに限らず、アクシデントが突然起きた場合でも落ち着いた心で冷静に対応できるようになるはずです。
楽しいことを考える
ネガティブな感情を抱き続けると、思考もネガティブになってしまうので、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいます。楽しいことを考えながら接客をしている方が、得られるものは大きいはず。しっかりと気持ちを切り替えて、接客をおこないましょう!
他のスタッフに代わってもらう
どうしても気持ちを切り替えられずに、お客様に対して失礼な態度で接客してしまうようであれば、他のスタッフに事情を話して一旦現場から離れて深呼吸し、気持ちをリセットしましょう。
自分がピンチだと感じたときは、遠慮せずに仲間を頼ってみるのも、トラブルを回避する方法のひとつです。
上手にリフレッシュしよう!
日頃からストレスを溜めないことも、接客中にイライラしないためには重要なポイントです。普段から上手にリフレッシュする方法を取り入れて、ネガティブな気持ちがたまらないような体質作りをしましょう!
仕事のイライラをプライベートに持ち込まない!
たとえ職場で嫌な出来事があってイライラしたとしても、その気持ちはとりあえず職場へ置いて帰りましょう。不快な気持ちをプライベートにまで引きずってしまうと、仕事に関係のない人にまで嫌な思いをさせてしまいます。
仕事での出来事は職場の中だけに留め、プライベートは思いっ切り楽しんで、エネルギーをチャージするといいでしょう。
考え方を変えてみる
クレーマーはどこでもだれても文句をいうイメージがありますよね。
でも、もしそんなクレーマーに一つも文句を言われなくなったらどうでしょう。誰にでもなんでも文句をいう方から、非の打ち所もないような接客をした場合、文句をいわれないどころか、上司や店長からの評価もあがるのではないでしょうか。
そうなった場合、時給が上がる日も近いかもしれませんね!
同僚や後輩などと愚痴を言うのは15秒まで!
イライラする出来事が重なったり不満が溜まったりすれば、誰しも愚痴をこぼしたくなるものですが、同僚と愚痴で盛り上がっても、誰も得はしませんね。
愚痴を言うとすっきりして気持ちが楽になることもあるので、たとえば「愚痴を言うのは15秒まで」とルールを決めて、切り替えるといいでしょう。
イライラを溜めずに自分を上手にコントロール!
誰しも人間なのでイライラすることはありますが、その負のエネルギーをどう解消していくのかがポイントです。
- 接客業は俳優業。どんな舞台設定でも楽しんだ者勝ち
- イライラは溜め込まずに、すっきり流してリセット
- ルールを決めて上手に切り替えよう
自分に合った解消法を取り入れて、上手に感情をコントロールできるようになれば、一歩大きく成長できるはず。人間力・精神力が試される接客業で、いろいろな経験を積みながら、ステップアップしていきましょう!