学生のアルバイトで人気を集める、カフェやファミレスなどの飲食店。
調理業務を担っているキッチンスタッフは覚える仕事も多く大変ですよね。一方では、効率よく回したときに達成感を覚えたり、調理スキルが身につくのが楽しかったりと、それぞれやりがいを感じる方が多い傾向もあります。
今回は調理スタッフの仕事内容やメリット・デメリット、やりがいなどをまとめてみました。
キッチンスタッフのアルバイトを楽しみ、より良いお店を目指しましょう。
キッチンの仕事内容
キッチンの仕事は料理を作ることはもちろんですが、それ以外にどんな仕事があるのでしょうか?
キッチンスタッフの仕事内容について一部の作業について解説していきます。
仕込み
仕込みは注文された料理をすばやく提供するために欠かせません。
食材をあらかじめ決められたサイズにカットする、ソースを作っておく、つけあわせのセットを小皿に分けて盛り付けやすくするといった料理の下ごしらえが中心。そのほかにもドリンクの補充や食器・グラスの準備も「仕込み」作業の一部です。
調理
キッチンスタッフのメイン作業は「調理」です。料理は、チェーン店やすべて同じ味で提供できるようにマニュアルが設定されているので、レシピに沿った内容で調理をおこないます。
「あまり料理をしたことがない……」という人でもマニュアルに沿って丁寧に作業をおこなえば、少しずつ腕前も上達していくので、積極的に先輩のサポートから始めましょう。
皿洗い
皿洗いは文字通り、使用済みのお皿を洗う仕事。
常にお客様からの注文が入り、スタッフが忙しく働くキッチンでは、あっという間に汚れた食器がたまってしまいます。
飲食店未経験でも経験者でも、調理のアルバイトを始めたら最初にこの仕事を任されることが多いです。「たかが皿洗い」と軽く見るのではなくキッチンの作業の流れを観察し、どのお皿がどの料理に使われているかを覚えましょう。
清掃
キッチンはお店の中でも衛生管理をしっかりとおこなわなければいけません。そのため仕事前・仕事後の「清掃」も調理スタッフの重要な仕事です。
キッチン内やシンク・調理器具の掃除はもちろんゴミが溜まっていないか、故障している機械や調理器具はないかなども、清掃のときにチェックしておきましょう。
キッチンの楽しいところはココ!

料理スキルが上達する
調理スタッフとして働いていると、今まで作ったことがないような沢山の料理を覚えられます。
あまり料理を作った経験がない人でも、次第に食材の組み合わせ方法や味付けのバランスなどを覚えられるので、料理の腕前は格段に上達するでしょう。
お店のレシピを家で再現できる
お店で提供されているレシピは、会社で十分に研究された「美味しい」料理です。
そんな料理を毎日のように作っていれば、その作り方を覚えるでしょう。自宅でお店の味が再現できると、自分が食べたい時に美味しい料理を食べられるのはもちろん、人にふるまう時もちょっとした自慢になりますよね。
たくさんの料理を効率よく作るスキルが身に着く
調理スタッフは沢山の料理を提供するために、同時進行で複数のメニューを作ります。そのためにはどの作業をどのタイミングでおこなえばいいかを考え、効率よく料理を作るのが非常に大切です。
キッチンで働いていると「どのように動けば効率的に調理できるか」を計算するスキルが身につくでしょう。
このスキルは、業務の優先順位の付け方やスピードのバランスなどを考えることも必要になるため、社会人になっても使えるスキルの一つになますよ!
同じキッチンスタッフと協力して作るので、仲が深まる
複数のスタッフが働くキッチンでは、手際良く安全に料理を作るためのチームワークが欠かせません。同じ時間帯のシフトに入りやすいスタッフ同士は親しくなりやすく、調理スタッフ同士の絆が深まるでしょう。
もしかしたら仕事をしていくうちに、人生のかけがえのない友人が見つかるかもしれませんね。
楽しいことばかりではない
キッチンスタッフのメリットをお伝えしてきましたが、アルバイトは楽しいことばかりではありません。
大変なこともありますが、気をつけながら仕事を楽しみましょう。
やけどや怪我の恐れがある
調理では火を扱う仕事が多くなっているので、やけどをしてしまう恐れがあります。やけどをしてしまった場合はすぐに冷たい水で冷やし、患部を傷つけないようにして上司に報告し、怪我の具合によっては病院で診察を受けましょう。
もし大きなやけどを負ってしまった場合は労災保険が適用されるので、上司と相談聞いてください。
手が荒れてしまう
調理スタッフは水場での作業が多く、洗剤に触れる機会も多いので手が荒れやすいです。
とくに冬場は空気が乾燥するので、ひりひりと痛むくらい手荒れがひどくなることもあるでしょう。
こまめにハンドクリームを塗って保湿し、手荒れを軽減しましょう。
ミスをすると、お客様にダイレクトに迷惑がかかる
調理スタッフのミスはお客様に直接迷惑がかかってしまうことが多く、
常に緊張感を持たなければなりません。
たとえばオーダーされた料理と違うものを作ってしまうと、その分提供時間が遅れお客様から
「料理が遅い」というクレームにつながることもあります。丁寧で手際のいい作業を意識して、ホールスタッフと情報の共有・確認を徹底し、ミスをしないように心がけましょう。
覚えることが多い
調理スタッフには料理を作るだけではなく、仕込みや清掃、皿洗いなどさまざまな仕事があります。
それぞれの仕事やメニューにマニュアルがあり、最初は働きながら覚えていくことが多く大変かもしれません。
マニュアルが頭に入り、作業に慣れていくにつれてスムーズに仕事ができるようになるので、まずは自分のできることを確実におこないましょう。
こんな時にやりがいを感じる
アルバイトをしていると、どんなときにやりがいを感じるのでしょうか。
お客様に「美味しかったよ」と喜んでもらえたとき
調理スタッフのやりがいはなんといっても
お客様の喜び。
お客様が自分の作った料理を食べて「おいしかった」と喜んでいる姿を見たり「あそこの料理はおいしいよね」と評判が良かったりすると、嬉しさと達成感を同時に味わえる瞬間ですよね。
キッチンで働いていると、お客様の食べている姿を見る機会は少ないかもしれませんが、たまにはフロアをのぞいてみましょう。
きっと今まで以上に気持ちを込めて仕事をおこなえるようになるはずです。
たくさんの注文を効率良く調理し、お客様に提供できたとき
ピークタイムでたくさんの注文を受けた時、自分の頭の中で計算していた通りの流れで効率よく料理が提供できると、まるでゲームをクリアした時のような達成感を感じられます。
忙しい時にはまず作業の順番を組み立て、一緒に働いているスタッフと共有しお互いにサポートしあいながら働きましょう。
まとめ

調理スタッフの魅力についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。今回のポイントを3つ押さえておきましょう。
- 仕事内容は仕込み・調理・皿洗い・清掃の4つがメイン
- 調理スタッフは料理のスキルを身につけながら働ける仕事
- 怪我や手荒れなどのデメリットはあるが、気をつけて作業すれば防げる
調理スタッフは続けていくうちに、独立やさらなるスキルアップを目指す人も多い、やりがいのある仕事です。
料理を覚えるだけでは無く、深い人間関係を築くこともできるので人生の経験としても非常に素晴らしいものとなるでしょう。