飲食店の身だしなみはサービスの一部です!その清潔感の基準とは

飲食店で働くには身だしなみを整えること

飲食店は、身だしなみについて細かく規則が設けられていることがほとんどです。
人に食事を提供するという大役を担うには欠かせない衛生管理と身だしなみ。しかし、実際に身だしなみを整える理由を深く考えずに、規則だからとしたがっている人もいることでしょう。

今回は飲食店における身だしなみを整えるという規則がなぜ必要なのか、そして正しい身だしなみを整えるにはどうしたらいいのかをご説明したいと思います。

清潔感は食に携わる人の最低限のマナー

飲食店勤務において、清潔感のある身だしなみに注意することは最低限の必須マナーです。

見た目の清潔感は、その店のイメージに直結します。自分が外食に出かけた時、とても汚い印象の人が働いていたらそれだけで食欲が無くなってしまいますよね。食事に携わる店で働く時は、いつもよりしっかりと身だしなみに注意しましょう。

身だしなみに注意する理由は見た目の問題だけではありません。不衛生な状態で仕事をしていると、食材に細菌や異物が混入するリスクが高まり、食中毒やクレームの原因となってしまいます。一歩間違えれば、利用者の命にかかわる大問題にも繋がるので、衛生面の身だしなみは決して軽んじてはいけないのです。

身だしなみを整えなければいけない理由

 1.髪の毛

髪の毛は、身だしなみの中でも特に気をつけたいポイントです。
人の髪の毛は、1日でおよそ50本~100本程度抜け落ちるといわれています。それだけ抜ける髪の毛ですから、そのまま調理や給仕に携わってしまうと料理に髪の毛が入ってしまう危険性はかなり高くなります。

また、髪の毛にはさまざまな細菌が付着しています。バイト中に髪の毛をかきあげる、耳にかけるなどの動作をしてしまうとその手に着いた頭皮・毛髪の雑菌が料理に混入し、食中毒を引き起こしてしまうかもしれません。

 2.ヒゲ

今はおしゃれ感覚でひげを生やす男性も増えてきましたよね。男らしい個性やワイルドさを演出できるヒゲは、ファッションの観念からいえば決して悪いものではありません。

しかし、飲食店で働く場合はヒゲはきれいに剃っておくほうが無難でしょう。
人の顔には沢山の雑菌が繁殖しています。さらに、ヒゲという体毛が密集した場所ができると雑菌は、さらに繁殖しやすくなります。無意識にひげを触って菌を手に付着させ、食材に移してしまうのは大変ですよね。

また、ヒゲというのは他人、特に女性にはあまり良い印象をもたれないようです。せっかく身だしなみを完璧にしても、ひげが生えているだけで不衛生、不潔といった印象を持たれかねないので注意しましょう。

 3.匂い

匂いによる他者へのハラスメント、いわゆるスメハラという言葉があります。匂いというのは例え自分が良いと思っていても、他人にとってはとても不快に感じる場合があり、とても取り扱いが難しいのです。
人は日常でさまざまなにおいを発生させます。たとえば、汗をかいた後の臭い、喫煙者の煙草の臭い、柔軟剤や香水の匂い…。これらは一般的な日常生活においてそこまで気にならなくても、食材を扱う飲食店で人一倍気を使わなければなりません。

汗の臭いや煙草臭は不潔な印象をもたれることが多く、そんな臭いがする人の扱う料理は衛生的に大丈夫なのか、と不安を与えてしまう可能性があります。また、過度な柔軟剤や香水の臭いも、料理の香りを潰してしまい本来のおいしさを提供することができなくなってしまうでしょう。

 4.爪

飲食店で働く時は、特に爪の手入れにも注意しなければなりません。
爪が不用意に伸びていると爪の間にゴミがたまりやすくなり、そこに雑菌が繁殖しやすくなります。どんなに丁寧に手を洗ったとしても爪の間に落としきれなかった汚れが残っていると食材に雑菌を移してしまうリスクが高くなるのです。

また、マニキュアなどを付けて仕事に従事するのも問題があります。調理スタッフの場合、マニキュアが剥がれて料理の中に異物として混入してしまう可能性が無いとも言い切れませんよね。

では、給仕するホールスタッフなら良いのか、と言われればそうではありません。食事は見た目から始まっているもの。彩の良い食事でも、派手なマニキュアで持ち運ぶと見た目の美しさを損なってしまうかもしれないのです。

 5.ピアス

身だしなみの中でも見逃しやすいのがピアスです。
飲食店だから、耳につけているピアスなんて関係ないと思われがちです。しかし、ピアスがNGである一番分かりやすい理由として異物混入のリスクが挙げられます。ピアスはひょんなことから落ちてしまうこともあり、そのまま料理に混ざってしまっただ大問題だと思いませんか?
ただ異物が混入した、というだけでも問題ですが、鋭利な針の部分で料理を頼んだ人が怪我をしてしまったら、訴訟問題になってしまうこともあるのです。

さらに注意したいポイントが、開けたばかりのピアスホールです。
ピアスの穴というのは、端的にいえば身体の傷です。そのため、消毒しないで傷をむき出しにしているピアスホールは外傷を細菌感染しやすい状態のまま放置している、ということになってしまうのです。すると、ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌類が傷口に侵入し、赤く腫れる、化膿するといった症状が出ることがあります。

この傷口や膿が手に付着してしまうと、菌が調理器具や食器、食材に混入してしまい食中毒が発生するリスクが高まるのです。

今からできる対策方法を知ろう!

飲食店で働く前に髪を結う女性

 1.髪の毛

多くの飲食店では、肩よりも長い髪の毛は結ぶという規則があります。髪の毛はまとめておくだけで抜け毛が落ちる可能性を低くできるので、仕事中はなるべくきっちりと髪を結んでおきましょう。
結んでいるだけでは、ゴムの先にある毛が落ちたり、先端が食材に触れるという可能性もあります。できるなら、お団子や夜会巻きなど、髪が周囲に触れない髪形をおすすめします。

また、髪をまとめる前には念入りにブラッシングすることで、髪の中に引っ掛かっている、すでに抜けている毛を排除できます。

髪色についてはこちらの記事でも紹介しています。

飲食店でその髪色は大丈夫?勤務OKなカラートーンをご紹介!

 2.ヒゲ

ヒゲに対する対策は、やはり綺麗に剃ってしまうことです。
マスクをずっと付けていればいいと思うかもしれませんが、ファーストフード店など対面接客を行う店の場合、不必要なマスク着用は推奨されません。

せっかく整えたひげを剃ってしまうのは惜しいと思うかもしれませんが、おしゃれと仕事を天秤にかけた時、比重が重いのはどちらかしっかりと考えまるのがいいかと思いますよ。

 3.匂い

匂いというのは体臭や香水臭など人それぞれあり、対策もたくさん存在します。
まず、過度な体臭を出さないようにするには出勤前にシャワーを浴びて身体に付着した汗を流しておきましょう。汗の臭いは、汗そのものではなく汗によって増殖した雑菌から発生します。綺麗に流しておけば汗臭さを発生させにくくできるでしょう。

さらに、シャワー後には殺菌効果の高いデオドラントシートで身体を拭いておく、衣服にファブリーズをかけておくといった対策で臭いの発生を抑えることができます。

その他にも、制服や通勤服には香りの優しい柔軟剤を使う、香水などはつけないといった対策も有効ですよ。
なかでも、煙草の臭いというのは吸っている人が気付かない微妙な臭いも、吸わない人にとっては気になる場合があります。飲食店で使用する制服や調理服は家での保管にも注意しましょう。洗濯したらすぐに乾かし、袋に入れて勤務先に持って行ってしまえば、家の中の煙草臭いが付着することを防げます。

 4.爪

まず、爪は常に短く切りそろえておくようにしましょう。手のひら側から見て爪の先が見えないくらいが推奨されています。
さらに、手を洗う時には爪ブラシと呼ばれる道具を使って、爪の間までしっかり汚れを落とすようにしましょう。

食中毒の中でも、特に恐ろしい病気にノロウイルスがあります。ノロウイルスは罹患すると激しい腹痛や嘔吐、下痢に悩まされ、抵抗力の弱いお年寄りや子供は死亡してしまうケースもあります。ノロウイルスは感染力が非常に高く、わずかな細菌でも爆発的に広がってしまうのです。
ノロウイルスはその約7割が飲食店から発生しているといわれています。ノロ感染者や、細菌を付着させた調理者が調理や給仕を行うことで来客してくださった方々に感染を広げてしまうのです。

恐ろしい食中毒を発生させないためにも、手洗いは爪の先まで丁寧に行うようにしましょう。

 5.ピアス

ピアスは開けない、というのが一番の対策なのですが、開けてしまったらそういうわけにもいきませんよね。
ピアスホールは出勤前にしっかりと殺菌消毒し、雑菌が繁殖しずらいようにしましょう。
開けたばかりの穴は絆創膏、傷がなくなってきたらファンデーションやリップクリームなどを併用し隠す方法も一つの手段ですね。

合わせて知っておきたいこと

飲食店勤務で推奨される手の洗い方

少しの雑菌でも食中毒のリスクが高まる飲食店の仕事では、手の洗い方も普段と違ったやり方があります。

(1)流水で大まかな汚れを落とす

まず、10秒程度流水で手を洗い、大きな汚れや雑菌類を洗い流しましょう。

(2)ハンドソープで手を洗っていく

ハンドソープを手のひらに取り、両手でこすり合わせるように泡立てます。十分に泡立出たら、手のひらや手の甲、指や手首を順に洗っていきます。最後に、爪ブラシを使用して爪の間の汚れまでしっかりと落としましょう。

(3)ハンドソープを洗い流し、水気を拭き取る

手にハンドソープが残っていると、そこからも雑菌が繁殖してしまいます。流水で十分に洗剤を流し落とし、清潔なペーパータオルでよく水気を拭き取りましょう。

日本食品衛生協会が推奨している、正しい手の洗い方をご紹介します。図解でわかりやすいので、ぜひ参考にしてみてください。

公益社団法人日本食品衛生協会 手洗いマニュアル

http://www.n-shokuei.jp/eisei/sfs_tearai.html

厚生労働省の手洗い動画

こちらは厚生労働省が提供している手洗いに関する動画です。
ノロウイルスを防ぐ為の手洗いの動画ですが、衛生管理面で参考になりますので、一度目を通してみてください。

ノロウイルス等の食中毒防止のための適切な手洗い

身だしなみチェックリスト

東京商工会議所の発行している「飲食店経営ハンドブック」では、小規模飲食店にか関わる様々な経営のポイントがまとめられています。
その中に、身だしなみという項目があり、気をつけなければいけないポイントのチェックシートがあります。

  • 長い髪は後ろで一つにまとめているか
  • 香水・体臭・口臭は不快感を与えないか
  • 時計・指輪・アクセサリーを外しているか
  • 爪か短く切られているか
  • マニキュアはしていないか

参照:東京商工会議所
http://www.tokyo-cci.or.jp/

このような、基本的なポイントがチェック項目としてまとまっているので、経営者だけではなく飲食店で働く人にも参考になるでしょう。
まずはひとつづつ確認し、従業員同士で確認しあって達成できているか確認してみるといいでしょう。

まとめ

服装も含め、清潔感がある見た目というのは、その店の印象をより良くし、クオリティの高い料理が提供されるというイメージを作ることができます。また、安全な食品を安全に提供するためにも、爪や髪の毛、手の先まで衛生管理を行うことは飲食店勤務において必要不可欠なポイントです。
自信を持って業務に携われるように、勤務時間中の身だしなみを整え、食を提供する接客業の人間なのだという自覚を持ってアルバイトを行いましょう。

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