飲食店は主婦(主夫)が働くには不向きなことが多いというイメージはありませんか?
お子さんがいる、時給に見合うかどうかわからない、家庭の事情で……など、働ける時間に制限がある方の仕事選びは慎重になりますよね。
そこで今回は、主婦が飲食店でパート勤務をするときに参考になる、シフトの相談方法やメリット・デメリットなどくわしく解説していきます。
なかなか伝えづらいシフトのことも、ご紹介する方法なら解決できるかもしれませんよ!
目次
飲食店で主婦が働く上で考慮するべき問題とは
主婦(主夫)の方は、働く必要があっても働ける時間に制限があるなど、自由に働けないことも多くあるのではないでしょうか。
好きな時に好きな時間働ける環境が理想的ですが、仕事量やスタッフの人数など同じ飲食店でも環境は様々で、希望通りに働けるとは限りません。
限られた時間の中で、気持ち良くお仕事ができるように、まずは働く前に考慮しておきたい問題点を確認し、問い合わせの際や面接時の採用担当の方に事前に申告し、相談することが大切です。
主婦(主夫)によくある問題点
課題1.働く時間・日数
・土日にシフトを入れづらい
・夕方までしか働けない
お子さんが学校や幼稚園に行っている時間だけ働ける、学校が休みになる土日祝日は働けないなど様々な事情で勤務日数や時間が限られてしまうことが多いかと思います。
課題2.急な欠勤・早退
・急な欠勤の可能性がある
・学校から急病・怪我などの連絡・早退の可能性
お子さんが急病で出勤できないときや、学校や幼稚園での体調不良、怪我で連絡がきた場合は早退の必要がありますよね。
課題3.子供の行事・イベント
・入学式・卒業式・運動会などの学校の行事
・県民の日や創立記念日など学校や地域独自の休校日
入学式や卒業式など一生の思い出となる大事な行事はもちろん、学校や地域で独自のお休みが決まっているところもあります。年に数回はいつも出勤している日に出勤できないという日もありますよね。
主婦が飲食店で働くメリット・デメリット

一見、デメリットしかないように感じる方もいるかもしれませんが、意外と大きなメリットもあるんです。
それでは、主婦が飲食店で働くメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット
1.土日のちょっとした時間でも働ける
土日でも少しの時間だけなら働ける、少しだけでも働きたいという場合もあると思います。休日が忙しくなる飲食店では数時間だけの勤務が可能なところが多いです。
2.シフトの調整がしやすく家事育児の両立がしやすい
子供の学校の行事やイベントで、いつもは出勤してるけど今月は休みたいというとき、早く帰らななければいけない時など、シフト制の飲食店だと前もってお休みにしたり、出勤時間を調整する事ができるので家事や育児との両立がしやすくなります。
3.笑顔でお顔のリフトアップ効果
接客サービスも多い飲食店では、笑顔でいる時間が多くリフトアップ効果も絶大です。
表情筋は使ってこそ鍛えられますが、表情を作るコツは経験が必要な場合があります。自然な接客スマイルは、リフトアップ効果もあり優しい表情を作れますよ!
4.経験のある方は時給の交渉や昇給が早い!?
飲食店でのアルバイトは接客経験のある方にとってコツはつかめていることが多くなっています。
一度接客を経験し、接客業の仕事内容を把握していれば、多くの受注やお客様に気に入られやすい方は、場合によって昇給しやくすなります。
キッチンスタッフの経験も同様に、チェーン系の飲食店であれば勝手がわかる方が多いかと思います。「手に職」という意味ではありませんが、経験者は優遇される場合がありますのでオススメですね。
デメリット
1.人が少ない店舗だと多めにシフトが入る
飲食店は店舗やお店の立地などにより、忙しさや混む時間帯が変わってきます。常に混んでいる忙しい店舗や、人が足りていない店舗だと希望する出勤日や時間帯より多くシフトに入って欲しいと頼まれる場合が多くあります。
2.土日にシフトが入れられることがある
採用方針や店舗などにもよりますが、土日に極端に忙しくなる店舗や土日休みの希望が多い店舗だと土日の出勤をお願いされる事があります。
3.時間に追われやすい
飲食店はランチなどの時間帯や、周辺で行われるイベントなどによっても急激に混む場合があります。混む時間帯はいつも以上に時間に追われ、体力も必要となります。
他の主婦はどのような仕事をしているのか?
パートタイムの仕事を探す上で気になるのが他の主婦の方の働き方ですよね。
同じ主婦という立場の方が、どんな仕事をして、どのような働き方をしているのかなど、気になるところかもしれません。
株式会社アイデム様によるパートタイムで働く主婦の意識調査データを見てみると、
「生活と仕事の両立を図りたい」54.8%
「都合の良い時間や曜日で働きたい」53.4%
「扶養の範囲内で働きたい」42.4%
「家の近くで働きたかったから」35.1%

※株式会社アイデム様 「主婦パートの働き方に関する調査」より
となっており、多くの方が家事や育児との両立を希望していることが分かります。
そして、1日の労働時間は5時間~6時間以下を希望している方が最も多く、実際に働く労働時間は週20時間以下の方が半数近くいるようです。
参考:株式会社アイデム 人と仕事研究所
調査資料:2016年07月13日 「パート・アルバイトとして働く20代から40代の既婚子持ち女性の就労実態を調査しました」
業種別パートタイム労働者の割合について
次の資料は、厚生労働省のパートタイム労働者の調査資料です。
働いている職種別のデータを見てみると、サービス業で働いているパートタイム労働者の割合が全体の29.5%と最も多くなっています。
他には事務などのオフィスワークも平日の日中のみ、土日祝日が休みという働き方も多いため、働いている方は多いようですね。

引用元:厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/132-23e.html#02
平成23年パートタイム労働者総合実態調査の概況:個人調査資料 を元に画像を作成
このような調査データを見てみると、飲食店などのサービス業が主婦のパートに人気なのが分かりますね。
シフトはどのように申請すべきか
お子さんの行事や体調不良など、どうしても出勤できない場合があるのは仕方のないこと。
ですが、出勤できない日が伝え漏れていたときや、休みが続いてしまった場合には申し訳ない・気まずい思いをしてしまっては、ストレスにつながります。
自分はもちろん一緒に働く方たちにも、できる限り負担をかけないようシフトの申請などの配慮も大切です。
1.シフトに入れない日は申し伝える
シフトを入れる際に、子供や家族の行事など日程が前もって分かっているものは早い段階で伝えておきましょう。学校の行事などは年間計画されているものが多く、伝えやすいですよね。
2.急遽休みを取ることになった場合どうするべきか
子供の急病などで急遽お休みが必要になった場合、分かった時点で責任者に連絡し相談しましょう。前日から体調が悪く、次の日のどうなるか分からない場合も、責任者にその旨を伝えておきましょう。
3.他のアルバイト・パートと連絡先を交換し、シフトの相談ができるようにする
同じアルバイト・パートの方と連携し、シフトの相談ができるようにしておくとお店の負担も軽減されます。また、他のパートの方が急な欠勤が必要になった場合、できる範囲で変わりに出勤するなど、助け合いも大切です。
4.働き始める前に、土日の出勤の制限を確認すること
飲食店は土日に混雑する場合が多いため、土日出勤が必須の店舗もあります。土日は絶対に出勤できない、または土日どちらかであれば出勤できるなど出勤に制限がある場合は、働き始める前に必ず伝えておきましょう。
まとめ
一見難しそうに思える飲食店でのパート勤務ですが、希望シフトで働ける点など、主婦にメリットが多くオススメです。事前に休みを伝えるなどの工夫と、一緒に働く方たちとお互いに協力し合うことで快適に働く事ができます。せっかく働くのであれば、長く楽しく働きたいですよね。