バイトの手取りはいくら?手元に残るお金の計算方法をご紹介

電卓と給与明細

アルバイトの給料と一緒に貰う給与明細。基本給や総支給額の他に色々な項目が記載されています。
その中から税金や保険の支払いにいくら引かれて、自分の手元に残る「手取り」になっているのか、正確に把握していますか?意外とわからないですよね。

今回は、アルバイトをした時に稼げる金額と、実際に手元に残る手取り金額の計算方法について、例を挙げてわかりやすく解説します。

学生の場合(103万円以下の人)

収入を103万円以下に抑えた方がいい学生のケースで見てみましょう。

今回は時給850円のファーストフード店で
週に3回、5時間勤務している高校生
という設定で、実際に額面給料から手取り額を計算します。

額面給料

まず額面給与とは、会社から支給されるすべての合計金額を表します。

高校生は深夜手当や残業手当がつくような働き方はできないので、労働時間は4週分合わせた「週15時間×4週間=60時間」です。
ここに時給850円をかけると、働いた月の額面給与は51,000円ですね。

特別手当

高校生の場合、深夜・早朝手当・残業手当で給料を上げることは難しいですが、特別手当が導入されている場合は、それらを利用することで多く稼げるかもしれません。

資格手当

会社が指定した資格を取得することで、合格報奨金や特別な手当てを受けられることがあります。年齢制限がなく、興味を持てる資格がある場合は積極的に挑戦してみましょう。

能力給

本人の能力を評価し、その分をボーナスや賞与として支給する制度も収入をアップさせるチャンスです。

アルバイトでも働きや経験値に応じて昇給や手当、賞与の支給をおこなっている企業は多いので、自分の能力を高めて会社に貢献していきましょう。

交通費

交通費は、募集の条件によって支給される場合とされない場合があります。
募集要項に「全額支給」と書かれている場合は、1ヶ月毎に申請した交通費が全額給料とともに振り込まれるでしょう。1ヶ月○○円まで支給、という場合はそれよりも多い分は自己負担となります。

学校の通学定期範囲内で働く場合は、交通費が別途出る場合と出ない場合があるので、前もって店舗に確認しましょう。

所得税

アルバイトの給与からは国に払うべき所得税が天引きされます。しかし、1年の合計所得が38万円以下の場合は税金を直接引かれることはありません。

月51,000円稼いだ場合、1年で61万2,000円の収入ですが、基礎控除や給与所得控除によって所得税は免除されるので、
親の扶養に入っている人は給与から天引きされることはありません

手取り

以上のことを踏まえると、高校生が時給850円で週に3回、5時間アルバイトをした時、
1ヶ月の手取り金額は約51,000円です。
学生の場合、家族の扶養に入り103万円以上稼がなければお金はほぼすべて手元に入ってくると考えていいでしょう。

少しでも控除の上限を超えると所得税が発生したり、両親の扶養家族による税金の特典がなくなってしまったりといった損が増えるので、シフト調整に注意してください。

フリーターの場合

コップを持って机を拭く男性

次にアルバイトで生計を立てているフリーターのケースを計算してみましょう。
今回は時給1200円の居酒屋で
週5日、8時間働いているフリーター
という設定で、手取りや天引きされる額などについて説明します。

額面給料

額面給料は学生アルバイトスタッフと同様の計算をします。この場合、時給1,200円に月の労働時間160時間をかけた
19万2,000円が基本給

額面給料には残業手当や深夜手当なども加算されるので、その月に残業や深夜のシフトが合った場合には、額面給料はさらに高くなります。
今回はあくまで決まったシフト通りに1ヶ月働いたとして考えていきましょう。

特別手当

特別手当とは、基本給以外に本人の業績や会社への貢献度によって支払われる特別な報酬を指します。 

資格手当

資格手当とは、その会社で求められる資格を取得した際に得られる特別手当です。

資格を取得した時から給料に加算される場合と、合格した月に報奨金として支払われる場合があるので、上司に確認しましょう。

能力給

能力給とは本人の会社での働きを評価し、その成績によって給与を上げたりボーナスを支給したりする制度です。月給をあげるためにも、認めてもらえるような働き方をしましょう。

アルバイトは賞与・ボーナスが出ないというイメージですが、今は多くの企業が能力の高いアルバイトにボーナスを支給し、その能力を評価する制度を取り入れています。

交通費

交通費は会社の規定によって支給される場合とされない場合があります。

支給方法は定期のコピーを提出する、移動区間を申し込み申請するなど会社によって変わるので、電車やバスで通勤する人はよく確認しましょう。

所得税

所得税は国に納める税金のひつで、1年分を12ヶ月に割り振って給料から天引きされます。
所得税の計算は、給与所得に対して年収によって定められた控除や課税率を使用して計算します。
今回の場合、1ヶ月19万2000円稼いでいるので、1年の年収は230万4000円。

額面給料の年収が約230万円の場合、所得税は年間4万円程度で月換算すると3,000円程度です。

住民税

住民税も所得税と同様に、国に納める税金の一種です。所得税がその年の年収を概算で算出して天引きするのに対して、住民税は前の年の確定した年収をもとに決定します。
所得税と同様に、年収金額によって控除や税率によって複雑な計算がおこなわれます。

年収230万円程度の場合、住民税は年間約8万円で月換算すると6700円程度の天引きです。

雇用保険

雇用保険は、週20時間働く労働者に対して事業主が加入を届け出なければならない保険。この保険に加入していることで、失業した際に給付金を受け取れる失業保険の権利を得られます。

雇用保険の金額は平成27年現在では額面給料の5/1000分の金額。月19万2,000円稼いでいる場合は1,000円程度の金額です。

社会保険

社会保険とは、国が国民を保護するために定めた保険です。一定の労働をおこなっている国民はこの社会保険に加入し、保険料の一部を負担する義務があります。

この保険に加入することで健康保険証が支給され、保険の範囲内で病院に通えるようになったり、怪我や病気で一定期間仕事ができない場合に給付金を受け取れたりといった生活を保つためのサポートが受けられます。

社会保険料は定期的に負担率が見直されており、現在の負担率をあてはめると、額面給料が19万2,000円の場合の社会保険料は
月に8,000円程度です。

厚生年金

厚生年金とは、全ての国民に払う義務がある国民年金に上乗せされた分の年金保険です。会社に所属していると一部を会社が、一部を労働者が負担して保険料を支払います。

この厚生年金は本来の国民年金保険料も含まれているので、別途国民年金を支払う必要はありません。19万2,000円に対する厚生年金の負担額は月額約15,000円です。

手取り

以上の項目が、フリーターとしてフルタイム勤務をおこなった場合の天引きされる金額です。
これらを額面給料から引くと、
手取りは約15万8,000千円という計算になります。

計算してみよう!

大まかな額面給料と手取り給料の計算をしてみましたが、これはあくまでおおよその値です。実際には複雑な計算がおこなわれるため、結果は左右されます。
「自分の給料と手取り金額を確実に知りたい!」という方は、以下のサイトにある計算機を使ってみましょう。

アルバイトの手取り計算 2017

このサイトでは、時給と日数、時間を入力するだけで誰でも簡単に額面給料と手取り金額、そして天引きの内訳を計算できます。

前述した「時給1,200円で週5回、8時間勤務している」フリーターの場合を例にサイトを利用してみると、
額面給料は約20万8,000円
手取り金額は約16万6,000円となりました。
微妙なずれはありますが、説明した金額と同じような結果ですね。

まとめ

電卓とお金

アルバイトで働いた時に、自分がどれくらい稼いで、どのくらいのお金をもらえるのか計算方法はご理解いただけたでしょうか。

  • 学生は扶養に入ったまま103万円以下の収入であれば、給料からの天引きはない
  • フリーターの場合、労働者の義務となる保険や税金の支払いが給料天引きされる
  • 額面給料は基本給に交通費や各種手当を含めたもので、手取り金額とは異なる

お金の計算方法を知って働けば、月の収支計画も立てやすくなり仕事に対する意欲もより一層増すでしょう。これからアルバイトで生計を立てていくつもりの方は特に、一度手元に残るお金について計算してみてはいかがでしょうか。