「バイトの業務には慣れてきたけど、いらっしゃいませの声を大きく出せなくて、先輩から注意されてしまった……」という経験はありませんか?自分では大きい声をだしているつもりでも、思っているほど声は遠くまで届いていません。
今回は、声が出ない原因と大きな声を出すテクニックやポイントを解説します。
大きな声が出ない原因は?
声のボリュームや質を改善するためには、まず「なぜ大きな声が出ないのか」を知ることが大切です。原因は人それぞれなので、大きな声が出せない理由を探りましょう。
緊張している
緊張していると筋肉が強張り、肩に力が入ってしまうため、どんなに頑張っても大きく太い声は出ません。「緊張しているな」と感じたら、軽くジャンプをして体の緊張をほぐしたり深呼吸して呼吸を整えたりして、リラックスしましょう。
大きな声を出すのが恥ずかしい
少しでも恥ずかしいという気持ちがあると、すぐに声色に出てしまいます。大きく元気な声を出すことで場の雰囲気を一気に盛り上げ、お客様を元気づけられます。
大きな声を出すことは、恥ずかしいことではないので、元気よく「いらっしゃいませ」と挨拶をしましょう。声のボリュームで注意された経験がある先輩は、よくこの「いらっしゃいませ」から声出しの練習をしますよ!
声が響かない
声の質は人それぞれですが、話し方にも原因があります。下を向いてモゴモゴとしたような話し方や、ろれつが回らなくて歯切れの悪い話し方だと声は下に落ちていくので、遠くまで響きません。
声を響かせるには、前を向いて声を上に飛ばすように意識し、口を大きく動かしてハキハキと話しましょう。オペラ歌手のように視線を上げ、目をしっかり開いて目力を意識することで、顔の筋肉がキュッと引き締まり、太い声が遠くまで響きますよ。
大きな声を出す方法!
今すぐ簡単にできる対処法をご紹介します。
大きな声を出せるように、普段から意識して生活しましょう。
腹式呼吸をマスターする
よくスポーツ系の青春漫画やドラマで、監督が「腹の底から声を出せ〜!」と言っているシーンを目にしますよね。実はその通りでお腹の底から声を出すコツさえ掴めば、誰でも大きな声を簡単に出せます。
肩で浅い呼吸するのではなく、お腹から深く息を吸って吐くことを意識しましょう。自分が呼吸をするときに、肩が上下に動くのではなく、おへそあたりが膨らんだり凹んだりしているかをチェックしてみましょう。
口を大きくあける
音は、物や壁にぶつかって響きます。口の開け方が小さいと、口の中で音がこもってしまいます。口を大きく開けると音が外に出ていくので、大きな声が出やすいです。
「ふふふ」と笑うより「ははは」と口を開けて笑う方が、笑い声が大きく響きますよね。口を大きく開けることで喉の筋肉も伸縮し、筋力が付いてくるので自然と声も通ります。
大きな声を出す練習をする
腕力を上げるために筋トレをするように、喉の筋肉も鍛えると強くなります。喉の筋肉を鍛えるには、声を出して筋肉をたくさん動かすことが一番効果的です。歌うことが好きな人は、カラオケなどで喉を鍛えるのもいいですね。
また喉の筋肉は他の筋肉と同じように、温めるとほぐれて動きが柔軟になるので、温かい飲み物を飲んだりホットタオルを首に巻いたりと、喉周りを温めてあげるのもオススメです。
ワントーン高い声を意識する
相手に聞こえている自分の声は、自分の耳で聞いているより意外と低く聞こえています。声は高いトーンの方が遠くまで届きやすいので、接客でお客様と話すときは、普段の声よりもワントーン高い声を出すように、意識したほうがいいでしょう。
声のトーンを上げることで気持ちも明るくなるので、元気な接客をするためのテクニックとして取り入れてみてください。
声が出なくなっちゃったときはどうすればいいの?

「喉の調子がおかしいな……」と感じたら、出勤してもいいのか迷いますよね。体調が悪いときは、どのように対応するのがいいのでしょうか。
病院に行こう!
風邪で声が出ないのであれば、まずは病院へ行きましょう。体調管理も仕事のうちなので調子が悪いなと感じたら、すぐに専門家のところへ行き適切な処置を受けてください。病院へ行くことをあらかじめバイト先の現場責任者へ連絡しておくといいですね。
バイトは休もう
「休むと迷惑がかかるから……」と無理をして出勤すると、スタッフやお客様に風邪をうつしてしまい、逆に迷惑になってしまいます。
衛生面に注意が必要な飲食店は、店員の健康状態が重視されるので、体調が優れない場合はしっかりと休養をとり、万全な状態まで回復してから復帰しましょう。
裏方の仕事はないか聞いてみよう
体調不良による喉の不調の場合はバイトを休むのが賢明ですが、体育祭の応援やカラオケで喉を潰してしまったときは、「接客」はできないかもしれませんが、「作業」はできますよね。
出勤前に店長か現場責任者に連絡し、声を出さなくてもできる裏方の仕事をさせてもらえるか、確認しましょう。声は出せないけれど、職場に貢献したいという気持ちを忘れないことも、社会人として大切なことです。
まとめ

- 喉の筋トレで響く声を手に入れよう!
- お腹の底から声を出そう!
- 声も接客の武器!日々の喉ケアも忘れずに
接客時の表情や声も接客をするうえで大切なポイントのひとつ。接客業において声は「第二の顔」になるので、声力を磨いていくことも大切です。
お客様に気持ち良く過ごしていただくためにも、相手にエネルギーが与えられるような声を目指し、日々の生活の中でできることから始めてみましょう。