アルバイトに応募する際、ほぼ必ず記入・提出を求められる書類が「履歴書」です。履歴書には色々な項目がありますが、その中でもアルバイト未経験者が悩みがちな点が「学歴・職歴」欄ではないでしょうか。
とくに学生がアルバイトを始めるときは、一体いつからの学歴を書けばいいの?幼稚園や保育園は学歴?前やっていたアルバイトは書くべき?などたくさんの疑問が生まれるでしょう。
そこで今回は、履歴書に書く学歴や職歴の正しい書き方を解説します
目次
学歴は小学校卒業から!
アルバイト用の応募書類の場合、見開きの左側の氏名や住所の下に半分以上のスペースが設けられています。書くことが少ないと、ちゃんと記入していないと思われたり、空欄だらけの履歴書のように見えてしまいますよね。
その不安な気持ちを払拭するためにも、実際の記載方法を見ていきましょう。
基本の書き方!
まず基本的な書き方ですが、最初の行に中央揃えで「学歴」と記載して一行開けてから学歴を書き始めます。「年」は日本で正式書類の書式に指定されている和暦で書くようにしましょう。数字はアラビア数字で構いません。
学校名は、〇〇私立××高等学校と正式名称を書いてくださいね。学部や学科があれば、すべて記載しましょう。
小・中学校は卒業だけでもOK!
学歴の内容は小学校の卒業年月から書くようにしましょう。小学校と中学校は義務教育で、卒業した年が同じ人はほぼ必ず同じ年に入学しています。そのため小学校・中学校の学歴は卒業年月日だけで大丈夫です。
高校からは留年や休学、高専など進学状況によって色々なケースが発生するので、入学年月と卒業年月を記載しましょう。
小学校卒業は記載しなくても問題ありませんが、近所のアルバイト先であれば、地元の話で盛り上がるかもしれないので書いておくといいかもしれません。
例
平成12年3月 〇〇市立××小学校卒業
平成15年3月 〇〇市立△△中学校卒業
平成15年4月 〇〇市立〇〇高等学校 普通学科 入学
転校や休学・中退の書き方
在学途中で転校や休学・中退といった状況が発生した場合もすべて記載しましょう。年月と学校名、状況を一列ずつ書き込みきます。
例
平成16年4月 〇〇私立××高等学校 普通学科 入学
平成17年9月 〇〇私立△△高等学校 普通学科 転入学
平成19年3月 〇〇私立△△高等学校 普通学科 卒業
卒業見込みは書かなくていい!?

就職活動で使用する履歴書の場合、学校に在籍している人は「卒業見込み」という表記が必須です。これは「この時期に学校を卒業できる予定である」という意味の表記で、就活で記載を忘れると「卒業できない可能性があるのでは?」と思われてしまう可能性があります。
しかしアルバイト応募の履歴書は、そこまで厳密な経歴をチェックするわけではありません。またアルバイトとして働くことに卒業時期はあまり関連性がないので、「卒業見込み」と書かなくていいです。学校に通っている場合は、「××大学 経済学部 在学中」と記載すれば問題ないでしょう。
口頭で伝える程度でOK!
大学卒業のタイミングでアルバイトを辞めるつもりの場合は、面接のときに「〇〇年3月に大学を卒業予定で、そのあとは就職を考えています。」といったように大まかな予定を相手に伝えておくといいですね。
職歴がある場合は、職歴も書く!
「学歴・職歴」の欄には、言葉通り学歴だけではなく働いていた経歴も書く必要があります。もしアルバイトをする以前に正社員として働いていた時期があるなら、その年月と所属していた会社の正式名称を記載しましょう。
職歴は学歴の最後から1行空けて、中央揃えで「職歴」と記載し、さらに1行空けてから職歴を書き始めてください。最後の行に「以上」と書くのを忘れずに。
例
平成20年4月 株式会社〇〇商事 入社
平成24年10月 株式会社〇〇商事 退社
アルバイトの経験も書く!
アルバイト募集の履歴書は、正社員以外の職歴や経験も重要なチェックポイントです。アルバイトの経験がある場合は、それらも忘れずに書いておきましょう。
とくに同業種の経験は、有利に働く可能性が高いので、しっかりアピールしましょう。職歴は会社名や年月の下に簡単に説明書きを加えておくと、どんな仕事内容がわかりやすくなります。
例
平成〇〇年8月 ××キッチン 入社(アルバイト)
ホールスタッフとして接客業をおこなう
平成〇〇年12月 ××キッチン 一身上の都合により退社
正しい学歴・職歴の書き方を覚えよう

今回は、履歴書に書く学歴・職歴の正しい書き方やポイントについて解説しました。
- 学歴は小学校・中学校の卒業年月から記入する
- アルバイト応募をする場合、卒業見込みを書く必要はない
- アルバイト募集の場合、バイト経験も職歴に含めて書いておこう
アルバイトの履歴書なんてまじめに見ないだろうと思うかもしれませんが、採用担当者は長く働いてくれる相手を見極めるために細部までしっかりとチェックしています。
正しい形式で書かれた履歴書は「社会人のルールを理解している人」という印象を与えられます。履歴書は綺麗で正確に書き込んで、書類選考から自分の働きたい気持ちや真面目さをアピールしましょう。
履歴書の書き方や注意点については、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。